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「このリーフレットは爆弾であり得たのだ」大阪に舞った米軍ビラ全文



 1945年(昭和20年)3月、大阪・吹田に伝単(宣伝ビラ)が撒かれました。






 伝単は2種類あり、いずれも市民への避難を勧告しています。




比のリーフレットは爆弾であり得たのだ。工場、鉄道、港湾等の軍事施設に近寄らぬ様諸君に警告する。軍閥がこの無益の戦争に結末をつけるまでは幾度となく各軍事施設を爆撃するのである。軍事施設に近寄るな!



工場軍事施設、発電所、鉄道、停車場等に雑対近寄るな、人民を害するのが米国の目的ではない。併し日本軍間を無力にするには軍需工場を皆破壊しなければならぬ。出来る丈軍事施設のみを爆破する。併し地方の人も怪我をしないとはかぎらない。日本の軍閥が比の戦争を始めたと云ふ事を覚えて居て貰ひたい。軍閥が始めた戦争の後始 末を米国がする。念の為もう一度忠告す。軍事施設に近寄るな。




 伝単は警察が即座に回収。市民が拾った場合には憲兵や警察へ届ける必要があり、所持していた場合には罰せられました。

 そうした背景もあり、伝単は大量に撒かれていながらもほとんど現存しません。そんな貴重な伝単をまとめている資料として、以下のような書籍があります。


太平洋戦争中、日本軍兵士や日本本土へ投下された連合軍の伝単(宣伝・謀略ビラ)の掲載、およびその解説。米軍作成のフィリピン戦線・中部太平洋方面・日本本土向けの伝単を図版で約70点掲載しています。






 資料にもある通り、伝単は日本本土に残された市民だけでなく戦線にもばら撒かれています。抵抗を止めるよう呼びかける内容で、その伝単を掲げて投降するなら生命は保証するというものでした。


内容紹介
敗戦を伝える宣伝ビラに兵は何を思ったか?宣伝ビラ=伝単は兵の人間くささと戦争の暗部を炙り出す。飢えの中拾った寿司のビラ。米軍作成の朝鮮人宛てビラ。日米情報戦を通して、戦場の実態を明らかにする

内容(「BOOK」データベースより)
「死戦を越えて誤戦となり」、「日海空軍は何処へ行つたのだらうか」、「日本降伏せり」―。太平洋戦争で撒かれた無数の伝単=宣伝ビラ。ビルマで、フィリピンで、沖縄で兵士は伝単に何を思ったか?日米「情報戦」の実態を分析しつつ、兵それぞれにとっての「戦争」を明らかにする。